子ども・子育て支援事業計画策定に係るニーズ調査及び
既存施設への意向調査の結果概要について
1 調査目的
本市の「子ども・子育て支援事業計画」を策定するにあたり、市民に対し、教育・保育 施設(認定こども園・幼稚園・保育所等)、地域の子育て支援に関するサービスの現在の利 用状況や今後の利用希望等を調査し、これらの必要量の見込み等を定める基礎資料とする ことを目的としてニーズ調査を実施した。
また、受け入れ側の既存施設に対し、子ども・子育て支援新制度移行への意向調査を実 施した。
2 調査概要
(1)ニーズ調査
調査区分 調査対象 調査期間 配布方法 配布数 回収数 回収率
①就学前児童 0 歳~5 歳の
保護者 H25.11.8 ~11.25
郵送 ( 無 作 為 抽出)
2,100 850 40.5%
②就学児童 (小学生)
6 歳~11 歳の
保護者 2,200 907 41.2%
③中学2年生 中学校 2 年生 H25.11.11
~11.29 施 設 を 通 じ て 配布
495 486 98.2%
④幼稚園預かり 保育
幼稚園児の 保護者
H25.6 月下
旬~7 月末 5,043 4,180 82.9%
合 計 9,838 6,423 65.3%
※ この他、平成 25 年 12 月中旬から平成 26 年1月中旬にかけて、市外への避難児童(0-5 歳児)の保護者に対するニーズ調査(303 件)を行い、現在集計作業中。この調査は、「帰還意 向」、「サービス利用実態」、「要支援内容」等を把握するため、その調査結果を避難先自治体 に提供し、受け入れ自治体で策定する事業計画の量の見込みやサービス基盤整備の参考等に 活用してもらうとともに、保育サービスに係る支援等を必要としている避難児童について対 応を依頼することを目的に行ったもの。
(2)既存施設への意向調査
調査区分 調査期間 配布方法 配布数 回収数 回収率 ①私立保育所 H25. 9.26~10. 4 説 明 会
で配布
24 24 100%
②私立幼稚園 H25.10.24~11. 5 39 34 87.2% ③事業所内保育施設
H25.10.25~11. 8 郵送 11 11 100%
④認可外保育施設 11 8 72.7%
(1)就学前児童に対する調査(国が示した必須調査)
○教育・保育サービスの現在の利用状況と今後の利用希望(概要版 P8 問 11①、P9 問 12)
教育・保育サービス 現在の利用状況 今後の利用希望
幼稚園 48.7% 55.1%
幼稚園の預かり保育 11.0% 38.8%
認可保育所 40.1% 38.2%
認定こども園 2.4% 14.0%
事業所内保育施設 2.3% 17.8%
その他の認可外保育施設 2.4% 1.6%
ファミリー・サポート・センター 0.3% 10.8%
小規模保育 ― 6.5%
家庭的保育 ― 7.2%
居宅訪問型保育 ― 4.7%
【本市の教育・保育サービスの傾向】 ○現在の利用状況の傾向
・ 「幼稚園」の利用が最も高く、次いで「認可保育所」の利用が高くなっており、合 わせると約9割の利用となる。
・ その他、「幼稚園の預かり保育」の利用が約1割程度、それ以外の利用は 3%未満と いう傾向であることから、現状は、「幼稚園」と「保育所」の利用以外はそれほど高い 需要がないといえる。
○今後の利用希望の傾向
・ 現在の利用状況と同様に、「幼稚園」の需要が最も高く、次いで「幼稚園の預かり保 育」が「認可保育所」よりも高くなっており、「幼稚園」利用希望者の多くが、「幼稚 園の預かり保育」を合わせて希望していると考えられる。
・「事業所内保育施設」が約 16%、「認定こども園」が約 12%と1割を超える状況となっ ており、今後、詳細な分析を踏まえながら、今後の整備等を見極めていく必要がある と考える。
○地域の子育て支援サービスの利用希望(概要版 P11 問 17~P18 問 32)
地域の子育て支援サービス 今後の利用希望 地域子育て支援拠点事業
※ 社会福祉センター、児童館等において、 子育て親子が、利用できる交流の場を提供 するとともに、子育てに関する相談・援助 や情報提供などを行う事業。
利用したい:30.0%
利用日数増やしたい:7.3% 利用したいと思わない:60.4%
土曜・休日・長期休暇の 教育・保育サービス
※ 幼稚園、保育所、認可外保育施設で児童 を土曜・休日等に預かるサービス。
ほぼ毎週利用したい:13.6% 月 1~2 回利用したい:27.2% 利用する必要なし:57.5% 病児・病後児保育
※ 病気の回復期などにある児童を病院等 で一時的に預かる事業。
利用したい:44.1%
利用したいと思わない:55.5% 一時預かり
※ パート就労等により断続的(週 3 日程 度)に家庭で保育ができない場合、または 冠婚葬祭等により緊急・一時的に保育がで きない場合に、児童を預かる事業。
利用したい:38.0%
利用したいと思わない:59.6%
ファミリー・サポート・センター ※ 育児の援助を受けたい方(依頼会員)と
援助したい方(協力会員)同士で行う相互 援助活動を支援する事業。
利用したい:27.9%
利用したいと思わない:68.0% ショートステイ(原則7日以内)
※ 現在実施していない
※ 病気や就労、冠婚葬祭等の理由で保護者 が一時的に家庭で児童をみることができな い場合に、児童養護施設等で預かるサービ ス。
利用したい:17.0%(とても利用したい含む) 利用したいと思わない:61.6%
(あまり利用したくない含む) わからない:18.8%
トワイライトステイ(夜間) ※ 現在実施していない
※ 病気や就労、冠婚葬祭等の理由で保護者 が夜間不在の場合に、児童を児童養護施設 等で児童を預かるサービス。
利用したい:19.1%(とても利用したい含む) 利用したいと思わない:57.6%
(あまり利用したくない含む) わからない:20.6%
【本市の地域の子育て支援サービスの傾向(就学前児童)】 ○今後の利用希望
・ 現在実施していないショートステイ及びトワイライトステイの「今後利用したい」と いう割合は、2割弱にとどまっている。また、泊まりがけで家族以外にみてもらわな ければならなかった対処方法として、8割以上の方は、「親族・知人」にみてもらって いると回答している。(本編 P52 問 22)
・ 「地域子育て支援拠点事業」等の現在実施しているサービスでも、「今後利用したい」 という割合は、約3~4割にとどまっており、保育所等の定期的に利用するサービス と比べ低い水準となっている。
(2)就学児童(小学生)調査
○放課後の過ごし方
・放課後(平日の小学校終了後)の時間を、現在、どのように過ごしているか。 (概要版 P28 問 13)
・小学校4年生・5年生・6年生(高学年)の間は、どのように過ごさせたいか。 (概要版 P29 問 14)
907 n=
74.3 15.3
51.5 1.2
0.3 11.2 0.1
6.7 4.1
0 20 40 60 80
自宅 祖父母宅や友人・知人宅 習い事 児童館・児童センター 放課後子ども教室 放課後児童クラブ(学童保育) ファミリー・サポート・センター その他(公民館、公園など) 無回答
%
907
n=
63.7
11.7
51.0
1.4
3.5
10.5
0.4
7.2
16.8
0 20 40 60 80 100
自宅
祖父母宅や友人・知人宅
習い事
児童館・児童センター
放課後子ども教室
放課後児童クラブ(学童保育)
ファミリー・サポート・センター
その他(公民館、公園など)
無回答
・放課後児童クラブ(学童保育)に対してどのように感じているか。(概要版 P29 問 16)
【本市の就学児童(小学生)の放課後の過ごし方の傾向】
・ 小学生の放課後の過ごし方としては、「現在の過ごし方」と「高学年(4~6年生) になってからの過ごし方の希望」ともに、概ね同じ傾向となっている。
・ 「自宅」が最も多く、約6~7割、次いで「習い事」が約5割、「祖父母宅や友人・ 知人宅」が2割未満となっている。
・ 放課後児童クラブについては、約1割となっている。また、放課後児童クラブに 対しては、「利用(育成)料が高い」、「利用できる学年を延長してほしい」、「定員を 増やしてほしい」などの回答があった。
・ 以上のことから、今後、詳細な分析等を踏まえながら、今後の整備等を見極めていく必 要があると考える。
○地域の子育て支援サービスの利用状況(概要版 P30 問 18~P33 問 26②-2)
地域の子育て支援サービス 今後の利用希望
病児・病後児保育 ※ 現在実施していない
利用したい:55.2%
利用したいと思わない:41.5% ファミリー・サポート・センター 利用したい:33.5%
利用したいと思わない:64.1%
ショートステイ(原則7日以内) ※ 現在実施していない
利用したい:15.1%(とても利用したい含む) 利用したいと思わない:54.5%
(あまり利用したくない含む) わからない:26.5%
トワイライトステイ(夜間) ※ 現在実施していない
利用したい:16.4%(とても利用したい含む) 利用したいと思わない:51.8%
(あまり利用したくない含む) わからない:28.2%
907 n=
15.4 11.2
19.7 12.2
12.7 9.0
20.5
36.1 9.3
5.8
0 20 40 60
定員を増やしてほしい 利用時間を延長してほしい 利用できる学年を延長してほしい 施設設備を改善してほしい 指導内容を工夫してほしい 現在のままでよい 利用(育成)料が高い わからない その他 無回答
ている。
・ 以上のことから、今後、詳細な分析等を踏まえながら、今後の整備等を見極めていく 必要があると考える。
(3)既存施設への意向調査(新制度への移行希望) ① 私立保育所
【私立保育所の傾向】
・ 「現行の私立保育所のままでいたい」が約7割、「今は判断できない」が約3割を 占めており、認定こども園等への移行希望がほぼないこと、制度内容等がまだ把握 できてない状況などから、新制度への移行を判断しづらい状況だったと考えられる。
② 私立幼稚園
私立保育所の まま, 67%
条件によっては 認定こども園に
移行, 4%
今は判断できな い, 29%
①現行の私立幼 稚園のまま
15%
②新制度の 幼稚園5%
③幼稚園型認定 こども園
13%
⑤条件 次第 ⑥今は判断で
きない
23%
⑦その他
8%
⑧未回答
度に移行」が 10%、「今は判断できない」が 23%と、私立保育所と比較すると、認定 こども園への移行希望が高くなっているが、公定価格等の新制度の詳細が確定しない 段階では、新制度への移行を判断しづらい状況だったと考えられる。
③ 事業所内保育施設
【事業所内保育施設の傾向】
・ 「現行の事業所内保育施設のままでいたい」が7割以上を占めていること、新制度へ の移行希望がなかったことから、制度内容等がまだ把握できてない状況などから、新制 度への移行を判断しづらい状況だったと考えられる。
・ 新制度の事業所内保育では、従業員の子どものほか、地域において保育を必要とする 子どもにも保育を提供することが要件となっていることから、新制度に移行をしない施 設が多いと考えられる。
④ 認可外保育施設
【認可外保育施設の傾向】
現行の事業所内保 育施設のまま
73%
今は判断できない
18%
未回答
9%
現行の認可外保育 施設のまま
28%
小規模保育等に移 行したい
18%
条件によって移行 したい
18%
今は判断できない
9%
未回答
(4)その他
・ ニーズ調査票(就学前・就学児童)の問9で、事業計画を策定に係る区域設定の参考 とするため、字名まで記載する部分があったが、今回の調査結果報告では、地域ごとの 集計等は行っていないが、今後、量の見込み分析や区域設定を検討する際に必要となっ てくる。(現在字名レベルで集計中)
・ 中学2年生調査、幼稚園預かり保育調査内容については、調査結果報告書を参照。
4 ニーズ調査結果等を踏まえた今後の方針
今回のニーズ調査結果は、市全体の調査結果であり、今後、年齢別集計やクロス集計に よる、より詳細な調査結果分析を行う予定である(3月中旬終了予定)。
また、既存施設に対する新制度への移行に関する意向調査は、子ども・子育て支援新制 度の詳細が判明しない状態で本市独自に実施したものであり、施設からも判断できないと の回答が多かった。既存施設が子ども・子育て支援新制度へ移行するかを判断するうえで 重要となる公定価格の骨格が平成 26 年4月~6月に提示され、これを受けて既存施設に対 する意向調査を再度実施する予定である。